世界最高峰
パナマ・エスメラルダ農園産
ゲイシャ

「世界最高のコーヒーを生産する」といわれるエスメラルダ農園は、パナマ西部バルー火山の山裾、平均標高1600mの高地に広がっています。火山性の土壌で降雨に恵まれ、農園内には天然林が保護されるなど豊かな自然環境です。この農園で栽培されるゲイシャ種こそがかつて世界最高のオークション価格を記録したコーヒー豆。特有の鮮やかでフローラルなアロマが際立ち、現在も国際オークションで高い評価を得ています。

ゲイシャについて


粒が大きく細長い形。そして、幾重にも広がるお花のような香りと、驚くほど軽やかで華やかな風味。世界の珈琲愛好家たちを魅了し続ける「ゲイシャ」はいま、世界が最も注目する品種のひとつです。

起源はコーヒー発祥の地エチオピアといわれています。繊細な品種であるため栽培に手間がかかり、収穫量が少ないこともあって長い間その素晴らしい特性を知られることはなく他品種と混合されていました。

しかし、1990年代からコーヒー栽培が発展していく中で、パナマのエスメラルダ農園がこの「ゲイシャ」のユニークな個性にいち早く目を向けます。

2004年、高地で栽培した「ゲイシャ」を単一品種で国際品評会に出品したところ高得点を獲得。当時最高落札価格を記録したことをきっかけにその名を広め、現在も世界で高い評価を受け続けています。

高地栽培の環境を生かす

農園は1967年にスウェーデン系アメリカ人のピーターソンファミリーによって経営がスタート。彼らはよりユニークで高品質なコーヒー生産をするために標高の高い場所に農園をつくりました。

大量生産は行わず、雨の降り方や日の当たり方など微妙に異なる栽培環境の違いを生かし、豆のキャラクターを存分に味わえる最小限の「マイクロロット」生産を実現しています。

現在は4か所の農地を保有し、次世代へ向けたポストゲイシャ栽培にもチャレンジしています。

人に自然にやさしい


エスメラルダ農園のコーヒー栽培は農薬は使わず完全完熟の実だけを手摘みし、収穫後の加工も細心の注意を払って行われています。

農園では収穫をする人たちのスキルアップを図り、平均の3倍のお給料と食料を支給。子どもたちがいる家庭には保育園や奨学金制度を設けて安心して働ける環境を提供するなど、働く人たちの生活安定がコーヒーの質を向上させる絶対条件として大切にしています。

また、果肉の再利用や鳥の巣づくりを妨げないコーヒーの木の剪定、水力発電・木材燃焼でエネルギーを使うなど森林や動物の生態系を尊重しながら自然にやさしいコーヒー栽培を行っています。